自作キーボード: Corne Cherry Light
2023年6月末からCorne Cherry Lightを使っている。
この自作キーボードには大変満足している。 最初の頃、キーマップに慣れるまで時間がかかったが、1ヶ月ほどで快適に使えるようになった。
キーボードの自作に挑戦するのは、今回が初めてである。大学時代、Arduinoを使用した電子工作でハンダ付けの経験はあるが、それから時間が経っており、実質的には初心者のような状態だった。
キーボード選定
以前、メインで使用していたのはBAROCCO MD770 JPだが、矢印キーの配置や、キースイッチ(静音赤軸)の感触に違和感があった。
新しいキーボードの条件:
- 左右分離型
- 手が小さいので、効率的にキーにアクセスできる
- 初心者でもハンダ付けがしやすい
この条件を満たすCorne Cherry Lightを選び、制作した。
購入したもの一覧:
- Corne Cherry Light: https://shop.yushakobo.jp/products/corne-cherry-light
- 「マットブラック」のオプションを選択
- キースイッチ: WS Switch Series - WS Silent Tactile 35pcs
- タクタイルスイッチを試したかったのでこちらを選択した。サイレントというのも魅力的だった。
- スイッチの選択肢は多く、どれが自分に合っている判断が難しい...。今後も様々なものを試してみたい。
- キーキャップ:
- 無刻印104 キートップセット PBT Black
- 無刻印に惹かれて選択
- (組み立て後に購入)esa トリ DOYSキーキャップ (白) - esa - BOOTH
- esaトリがかわいい
- 親指のキーを間違えて押すことがあったが、キーキャップを変えたことでその頻度が減少した
- 無刻印104 キートップセット PBT Black
- TRRSケーブル: https://www.amazon.co.jp/dp/B01MXCKHAM
- マグネット式のUSBケーブル: https://www.amazon.co.jp/dp/B08R9T831W?th=1
道具も持っていなかったため、自作キーボードを作るために必要な工具 - 自作キーボード温泉街の歩き方を参考に、必要なものを一式購入した。
ビルドログ
基本的にはビルドガイドに沿って進めれば良い。
キースイッチのピン
キースイッチは3ピンのものをおすすめします。 ※ 5ピンを使用する場合でも、プラスチックの足を切り離して3ピンにできます。
今回、5ピンのキースイッチを選択したが、特に足を切り離す必要はなかった。
ハンダ付け
ハンダこての温度は320℃に設定した。ただ、適切な温度が分かっていないので次回までは調べたい。
TRRSジャックが若干斜めになってしまったため、作業をやり直した。 最初はハンダ吸い取り線でハンダを取り除こうと試みたが、取れなかった。 そのため、自作キーボードを作るために必要な工具 - 自作キーボード温泉街の歩き方で紹介されていたエンジニア ハンダ吸取器 SS-02を購入し、これを使用してハンダを取り除き、再度取り付けた。
購入したハンダこて台は安定性が高く、使い勝手が良かった。
キーマップについて
最初、キーマップはRemapで設定した。
しかし、「英数」「かな」キーにホールドでレイヤー切り替えを追加した結果、「タップ + ホールドしたときにタップ + タップと認識され、誤入力となる」という問題が頻繁に発生した。
具体的な状況は以下である。
- かな入力に切り替え
(
を入力するため、ホールド(レイヤー切り替え) + キー押下- ホールドが判定されず「い」が入力される
この問題を解決するためには、QMK Firmwareをビルドし、細かな設定を調整する必要がある。 ビルドとフラッシュの手順は https://docs.qmk.fm/#/newbs を参照し進めた。
キーコードについては、https://docs.qmk.fm/#/keycodes_basic?id=basic-keycodes を参考にしながら設定した。1つ1つキーを自分で探して入力したので、少し手間がかかった。
最終的な keymap.c
と config.h
の設定は以下。
https://github.com/uchinokot/dotfiles/tree/master/keyboards/crkbd
「タップ + ホールドしたときにタップ + タップと認識される」問題
この問題は QUICK_TAP_TERM
の使用により、連続入力を制限することで解決した。
https://docs.qmk.fm/#/tap_hold?id=quick-tap-term
特定のキーに限定しているため影響範囲は狭く、今のところこの設定での不都合は感じていない。